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元厚生次官ら連続殺傷 2回公判(5)「体中から血の気が抜けていくのが分かった」 妻の襲撃を聞いてタクシーに飛び乗った夫(産経新聞)

 《向かって左手の裁判官に続き、質問を始めたのは、伝田喜久裁判長だった。元厚生次官の吉原健二さん(77)の妻で、小泉毅被告(47)に刺されて重傷を負った靖子さん(73)に対し、あらためて犯行当時の様子について聞きたいようだ。小泉被告は、靖子さんとの間を仕切る青い衝立を見つめたまま、話に耳を傾けている》

 裁判長「被告人の姿を最後に見たのはいつの時点ですか」

 証人「私がリビングに出てからは見ていません」

 《次の質問に移るかと思われた伝田裁判長だが、ここで「ご苦労様でした」と述べ、靖子さんへの質問を終えた。靖子さんの声は、終盤になるほど震え、消え入りそうなほどか細くなっていた》

 《小泉被告や傍聴人から、退席する靖子さんが見えないように、裁判所の職員らが蛇腹の衝立を並べ始めた。小泉被告は目を閉じ、微動だにせずその作業が終わるのを待っている。靖子さんが退廷すると、小泉被告は大きく深呼吸をした》

 裁判長「続いては、吉原健二証人です」

 《伝田裁判長は、靖子さんの夫で、2人目の証人である吉原健二さんの入廷を求めた。今度は、小泉被告にだけ見えないように蛇腹の衝立が引かれた。小泉被告は、ゆっくりと首を傍聴席側へ向けた。うつろな表情だが、顔をわずかに紅潮させている》

 《黒いスーツ姿で法廷に姿を見せた吉原さんは、ゆっくりと宣誓書を読み上げると証言台のいすに座った。すると、弁護人側から「吉原さんが見えない」と伝田裁判長に要望が入った。衝立をわずかに動かした後、検察側から吉原さんへの質問が始まった。真ん中の男性検察官が立ち上がる》

 検察官「証人は、吉原靖子さんの夫ですか」

 証人「はい」

 検察官「(殺害された)山口(剛彦)元厚生次官との接点はありましたか」

 証人「私が年金局長だったときに彼が年金課長でした」

 検察官「人柄はどうでしたか」

 証人「ひと言でいうと、優秀な仕事のできる人。具体的に言うと、筋を通す正義感の強い人。上司でも政治家でも言うべきことは言って、名前の通り剛直な人でした。上司から信頼され、部下から慕われていました」

 《起訴状によると、山口さんは、吉原さんの妻、靖子さんが小泉被告に襲われる前日の平成20年11月17日に、自宅で妻の美知子さんとともに小泉被告に殺害されたとされる。人間的にも優しく、心配りのできる人だったという山口さん。その人柄を聞き、小泉被告は何を思ったのか、じっと下を向き、時折鼻をすすった》

 検察官「昨年11月18日のことを聞きます。奥さんが襲われたときの一報はどこで受けられましたか」

 証人「東京の青山で…」

 検察官「青山で用事をしていたのですか」

 証人「大学のときのクラス会に出席していました」

 検察官「山口夫妻の事件の一報はどこで聞きましたか」

 証人「その日の昼ごろ、妻から電話があって、山口さんが亡くなったという電話が知人からあったことを伝えられました」

 検察官「それを聞いたときはどう思いました」

 証人「大変なことが起きたと思いました。なぜだろうと。強盗でも入られたのかと思いました」

 《これまでの裁判で、小泉被告は山口さん夫妻殺害事件について、強盗に見せかけようとしていたことが明らかになっている。この時点では、小泉被告の思い通りに事が進んでいたことになる》

 検察官「次に、自分に災いが降りかかるとは考えていましたか」

 証人「その時点では考えていませんでした」

 検察官「クラス会とはどのような会合ですか」

 証人「クラスの中で囲碁の好きな人が何人かいて、囲碁をやって食事をして帰るような感じです。(午後)1時ごろから食事をはさんで8時ごろまでやっています」

 検察官「夕飯はどうしたのですか」

 証人「迷いましたが、この日も夕食もクラス会でして帰りたいと思い、(午後)6時ごろに家内に連絡しました」

 《靖子さんが襲われる約30分前に、吉原さんは妻に連絡を取っていたという》

 検察官「靖子さんのことについて連絡はありましたか」

 証人「(午後)7時半ごろだったと思いますが、私が元いた職場の秘書的仕事をしていた人から電話がありました。『奥さまが刺されたそうですけど』と…。私の息子が私の携帯電話に電話をしたようでしたが、クラス会の会場が地下で通じなくて、その人に息子が電話をして、その人が私に伝えてくれました」

 検察官「その電話で分かった内容は」

 証人「『今息子さんから電話があって、奥さんが何者かに刺されて重傷で、救急車に乗せられた』と。体中から血の気が抜けていくのが分かるようで、会場を飛び出してタクシーに乗りました」

 《当時の緊迫した状況を思いだしたのか、徐々に語気を強めていく吉原さん。突然の事態に動転した様子が、言葉の端々から伝わってきた。小泉被告は弁護人前の長いすに深く腰掛けたまま、まったく身動きせず証言を聞き続けていた》

     =(6)に続く

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